コントラパソ―1 他人の子供たち

原題:
CONTRAPASO 1. Les enfants des autres
著者:
テレサ・バレロ(Teresa Valero)
翻訳者:
高木菜々
本体価格:
2700+税
発売日:
2025/10/30
版型:
297x210mm、152ページ、フルカラー
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内容紹介

『コントラパソ』——沈黙の独裁に挑む者たち
この国では、真実が最も危険な記事になる。


スペイン、1956年。雪に覆われたマドリードの街を、沈黙が支配していた。
独裁者フランコの鉄の支配下、真実は闇に葬られ、新聞は嘘を語る。
だが・・・ある“自殺”が、すべてを変える。
エミリオ・サンス。内戦中はフランコを支持したが、政権に幻滅している。
レオン・ルノワール。父は戦争で命を落とした反体制派。
正反対の信念を持つ二人の記者が、ひとつの死を追う。
それは、国家が隠した“真実”への扉だった。
彼らが暴くのは、独裁政権下のスペイン社会に潜む闇。
名士たちの偽りの顔。
そして、沈黙を強いる恐怖の構造。

テレサ・バレロが描くのは、ただの犯罪ではない。
それは、歴史に刻まれた“声なき叫び”——『コントラパソ』。
沈黙を破る者に、自由はあるのか。

著者紹介

作・画

テレサ・バレロTeresa Valero

テレサ・バレロ(1969年マドリード生まれ)は、アニメーションと漫画の両分野で活躍するスペインの作家。経営学を学んだ後、情熱を追い求めてアニメ業界に入り、『タンタン』『ピンクパンサー』『アステリックス』などの作品にレイアウトやストーリーボードで関わった。1996年には脚本家フアン・ディアス・カナレスと共にアニメスタジオ「トリデンテ」を設立し、教育活動にも力を注ぐ。

2008年からは漫画の脚本に取り組み、『ブラックサッド』の作画を担当したフアンホ・グアルニドと共に青少年向けシリーズ『ソーサラーズ』を執筆。続いて『キュリオシティ・ショップ』ではマドリード国際コミックフェスティバルで最優秀シナリオ賞を受賞し、漫画作家としての評価を確立した。2013年には『We are family』で作画を担当し、さらに『Gentlemind』では1940年代のニューヨークを舞台に、自由を求める女性の物語を描いた。

2021年には、初の単独シリーズ『コントラパソ』を発表。フランコ政権下のスペインを舞台に、内戦後の女性たちの運命を描き、歴史家・フェミニストとしての視点を活かした力強い作品となった。繊細な線と深い人間描写で、読者の心を揺さぶる作風が高く評価されている。

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