内容紹介
恋と友情、受験とバトル――夢は止まらない!
ふたりの女神の王国での冒険を無事に終え、ずっと片想いをしていたリディアとも結ばれ、幸せいっぱいなテレンスだったが、そんな彼に新たなトラブルが降りかかる。火の大公アスモデウスが、火の能力を盗んだテレンスを捕らえるべく、追手として第4の火の使い手チャーリーを放ったのだ。
そんなこととはつゆ知らぬテレンスだが、現実世界でも苦難に直面していた。大学入学資格試験がいよいよ始まろうとしていたのだ。連日の試験に苦戦しながらも、テレンスは仲間たちとドリームランドの冒険を続ける。そんなある日、サヴァナと一緒にドリームランドの第1ゾーンと第2ゾーンの境界を冒険していたテレンスは、巨大な蜘蛛の巣にかかり、身動きがとれなくなってしまう。それは、「旅人殺し」と呼ばれる危険な旅人がしかけた罠だった――。






著者紹介
作・画
ルノー・ルメールReno Lemaire
1979年、フランスのモンペリエ生まれ。7歳のときに独学で初めてバンド・デシネ(フランスのコミック)を描く。15歳のときに日本のマンガ『ドラゴンボール』と出会い、物語の描き方が一変した。マンガのダイナミックなコマ割りと熱量のある絵柄は、常に彼の想像力を刺激し、高校時代を通して日本のマンガを作り続けた。
2004年、24歳のときに、フランスの出版社Pika Éditionに最初のマンガ『Dreamland』を持ち込み、2005年に同社の月刊マンガ誌で連載が開始された。
ルノー・ルメールは、日本のマンガはもちろん(『ドラゴンボール』、『バスタード』、『ドラゴンクエスト』など)、日本のアニメ(『聖闘士星矢』、『UFOロボグレンダイザー』、『キャプテン翼』など)、カプコンの格闘ゲーム、クラシックなロールプレイングゲーム、バンド・デシネ(『スピルー』、『アステリックス』、『ランフスト』)、ディズニー映画(『ライオン・キング』)などから大きな影響を受けた。
2006年よりPika Éditionから単行本出版されている『ドリームランド 』シリーズは現在22巻まで刊行されており、フランスで大成功を収めた初の「メイド・イン・フランス」マンガである。ルノー・ルメールは、フランスのマンガ家としては前例のない評判を築いている。ルノー・ルメールの革新的なグラフィック・スタイルとストーリーテリングが、彼の成功の主な理由である。また、書店やコミック・フェスティバルでのサイン会で、何時間もかけて読者と交流することで、さらにその名を知られ、ファンから愛される存在となった。常にユーモアを忘れず、自分の作品に情熱を注ぎ、定期的に作品を発表することで、彼のファンは増え続けている。
『ドリームランド』シリーズは、既刊22巻、222話、400ページのアートブック、1巻~10巻を完全に描き直したリマスター版、総計80万部の売上、各巻の発行部数2万5000部という偉業を成し遂げているほか、アニメシリーズも制作中で、グッズやフィギュアも多数発売されている。
2018年には手塚治虫の『ジャングル大帝』の翻案読み切り作品を日本の雑誌『テヅコミ』に掲載した。
2024年9月、『ドリームランド』の日本語版がユーロマンガ社から日本で出版されている。
また、フランスでは、2024年10月、ルノー・ルメールが原作とネームを担当し、ネオ(フランス人の新人作家)が作画を担当する新シリーズ『フリークエスト』がPika Éditionより出版される予定である。







