モンスター【完全版】

原題:
MONSTER
著者:
エンキ・ビラル(ENKI BILAL)
翻訳者:
大西愛子
本体価格:
3200+税
発売日:
2011/11/25
版型:
272ページ、B5変型、フルカラー
試し読み
購入する下記リンクより購入ができます
購入する

内容紹介

貞本義行氏 絶賛!!
「エンキ・ビラル氏が描き出す退廃的な近未来像は、僕に多大な影響を与え続けている。彼の作品は“漫画(バンド・デシネ)”の枠だけにとらわれない芸術作品なのだ。」


2026年、ナイキ・アッツフェルドは驚異的な記憶力で過去を蘇らせ、自分が生まれた1993年、戦火のサラエヴォでの出来事を思い出す。生後数ヶ月で出会った同じ境遇のふたりの孤児、アミールとレイラのこと、生涯ふたりを守りぬくと誓ったこと。さまざまな宗教が覇権を争う時代、ナイキは離れ離れになったふたりを探しに行く。レイラは今や有能な宇宙物理学者で、人類の未来に大きな影響をもたらす可能性のプロジェクトに関わっている。一方アミールはかつてサッカーのゴールキーパーとして鳴らしていたが、今では科学、文明、思想の三つを抗争の柱に掲げる国際テロ組織の手先となっている。3人は意図せずして地球規模の闘争に巻き込まれるが、この闘争を陰で操っているのが「モンスター」という謎の人物だった。

エンキ・ビラルは世界的に有名なバンド・デシネ作家、及び映画監督。「モンスター」三部作は彼の代表作と言える傑作。第一部は1997年に発表され、10年余りの歳月をかけ、2006年にようやく完結。9.11の同時多発テロ事件、急進的な宗教団体の台頭、異常気象などを暗示するようなシーンに驚くとともに、独特の幻想世界に堪能するばかり。エンキ・ビラルは鮮やかに既存のマンガとSFのコードに挑戦し、新たな可能性を示す。


「モンスター」完全版特典:
•エンキ・ビラルのメッセージ
•書き下ろし絵 4ページ
•用語解説
•「ユーゴスラビア紛争について」解説
•「≪モンスター≫ について」解説
•「エンキ・ビラルX貞本義行」対談

著者紹介

作・画

エンキ・ビラルENKI BILAL

1951年、旧ユーゴスラヴィアのベオグラードで、ボスニア人の父とチェコ人の母との間に生まれる。9歳の時、一家でフランス・パリに移住、現在に至る。
1972年、『Le Bol maudit』でBD作家としてデビュー。その後ピエール・クリスタンのシナリオで数々の作品を発表する。中でも『Les Phalanges de l’Ordre Noir』(1979)と『Partie de chasse』(1980)は高い評価を受け、数々の賞を受賞。
『ニコポル三部作』(邦訳『不死者のカーニバル』『罠の女』『冷たい赤道』河出書房新社)、『モンスター三部作』(本書)などの傑作を発表するかたわら、映画監督(『バンカー・パレス・ホテル』、『ティコ・ムーン』や『ゴッド・ディーバ』等)としても活躍するなど多彩ぶりを発揮。
最新作『Julia & Roem』については従来のアルバムと並行して電子ブックヴァージョンを展開するなど、常に新境地を開いている。

  • S_ラストマン
  • S_ユーロマンガ
TOP